
ArtAnneRoseの軌跡60 1995年 《Attracutive Japan》 藍画廊(京橋)
《Attracutive Japan》
私には、日本という国の自然が、なにか特別なものに感じられていました。
木や、岩や、土、この豊穣な大地にはなにか不可思議なイノチが宿っている感じがしておりました。
ヤオロズの神様が、一人で野山をさまよっていると、ぴーひゃらぴーひゃら、どこかで踊っている感じがしました。
もちろん、野山と行っても近所の自然公園なのです。(当時は目黒住まいで、近所に林試の森と呼ばれる自然を生かした公園がありました。)
ですが、ふらふら歩いているときは一瞬そこは夢は野山を駆け巡る的な、そこは日本の野山になるのでした。
つげ義春の漫画で女性の身体のあちこちの箇所を、ここは芝公園、ここは、水道局などと有名な場所になぞらえて呼ぶシーンがあるのですが、私もそれをまねしてこの場所は富士山の樹林、ここは那須高原、ここは箱根、などと、勝手になぞらえて呼んでました。
当時暫定的に解放されていたこの公園は後に正式に都立公園となるのですが、近所の人しか足を踏み入れない公園は、まだまだ草深く、どのくらい草深いかというと、蚊が人が通ると追っかけてくるくらいでした。
夢想は果てしなく広がります。
雨の日に歩くと、ラファエル前派のロセッティの描く、髪を結い、ネルの白いネグリジェを来た美女が、手を前にかざしながら、草深いそこらへんを彷徨っている幻想を感じたりします。
都立公園として整備されたあともほっておくとすぐ樹木が増え広がり、自然の力のスゴさを見せつけられました。
雨上がりの地面の水を吸った枯れ葉が何種類も重なり合う様は見事な色面の抽象となり、どこをどう切り取っても天然の色面の抽象なのでした。
嵐の日には実際小枝が空気の粒のように宙に舞ってるのを見ました。
新緑の頃はうっそうと茂った樹木の緑に、まだ、でたての葉っぱが透き通るように黄緑色に光るの驚きを持って見つめました。こんな美しい色が世の中にあるだろうかと。
真夏の夜は蝉の幼虫がミント色に仄白く光りながら闇夜にぼうっと光るのを息を詰めて眺めました。
秋の夕暮れ時にはプラタナスの並木に太陽があたって光り輝き、黄金色の王者のように燃え盛るのでした。
私はそういう風景を頭の中にたくさんストックして、作品に臨みます。
生きていくにはたくさんの煩雑な事があり、生身であるが故に溜まってしまう感情的なつまりは、和紙を触りだすと、時計の針が逆に進むようにはてしなく0になっていき、一日の終わりにはなくなってしまいました。なくなった心にはただ、感謝がわき、家族を含めた全ての存在が愛おしいような気持ちになるのでした。
私はたくさんの大きな喜びを与えてくれる日本の自然に敬意をこめて、《Attracutive Japan》と今回の個展を名ズケました。




第31回 上野の森美術館大賞展 入選しました。(賞候補)

上野の森美術館では、将来の日本の美術界をになう、個性豊かな作家を顕彰助成する「上野の森美術館絵画大賞」を昭和58年に制定し、以来毎年作品の公募を行っています。
日本画・油絵・水彩画・アクリル画・版画などの素材の違いや、具象・抽象にかかわらず、既成の美術団体の枠を越え、21世紀にふさわしい清新な絵画作品を公募し、日本の美術界をになう有望な作家の積極的な参加を期待します。
応募された作品は厳正な審査を行い、絵画大賞、優秀賞を選出します。
選出された入賞作家には、作家活動奨励のため、上野の森美術館ギャラリーにおいて翌年に入賞者展、絵画大賞受賞者は翌々年に個展開催の機会をそれぞれ設けています。
展覧会概要
会 期 2013年4月26日(金) ~ 5月8日(水) *4月30日(火) 休館
前期:4月26日(金) ~ 5月2日(木)
あ~そ 109点(審査委員:6点、受賞作:5点、賞候補:8点、入選:90点)
後期:5月3日(金・祝) ~ 5月8日(水)
た~わ 125点(審査委員:6点、受賞作:5点、賞候補:11点、入選:103点)
時 間 10:00 ~ 17:00 開館(入場は閉館30分前まで)
入場料 一般 600円 大学・高校生 400円 中学生以下 無料
会 場 上野の森美術館
主 催 (公財)日本美術協会 上野の森美術館
彫刻の森美術館/フジサンケイグループ
Pagetop
審査委員
遠藤彰子、岡田修二、小嶋悠司、土屋禮一、日野耕之祐、福王寺一彦 (敬称略)
Pagetop
作品数
応募総数 1,115点 / 760人
冠賞 大賞 1点、優秀賞 4点
賞候補 19点
入選数 193点
Pagetop
授賞式
日 時 2013年4月30日(火) 15:00 ~
会 場 上野の森美術館
Pagetop
お問い合わせ
第31回 上野の森美術館大賞展(巡回展含む)に関するお問い合わせは、上野の森美術館までご連絡ください。
〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2 上野の森美術館「第31回 大賞展」係
Tel. 03-3833-4191 Fax. 03-3833-4193 t_oubo@ueno-mori.org
http://www.ueno-mori.org/taisho/31/index.html
私は後期で5月3日(金・祝) ~ 5月8日(水)に東京では飾ります。
ご高覧頂けたら幸いです。

ご連絡、問い合わせはこちらまで。


どこからでもホームページにいけます。ご高覧くださいませ。
-
お好きなのをクリックして頂けると嬉しいです。




http://blog.with2.net/link.php?1283326imgs-51.fc2.com/a/r/t/artanne/banner.gif" target="_blank">

私には、日本という国の自然が、なにか特別なものに感じられていました。
木や、岩や、土、この豊穣な大地にはなにか不可思議なイノチが宿っている感じがしておりました。
ヤオロズの神様が、一人で野山をさまよっていると、ぴーひゃらぴーひゃら、どこかで踊っている感じがしました。
もちろん、野山と行っても近所の自然公園なのです。(当時は目黒住まいで、近所に林試の森と呼ばれる自然を生かした公園がありました。)
ですが、ふらふら歩いているときは一瞬そこは夢は野山を駆け巡る的な、そこは日本の野山になるのでした。
つげ義春の漫画で女性の身体のあちこちの箇所を、ここは芝公園、ここは、水道局などと有名な場所になぞらえて呼ぶシーンがあるのですが、私もそれをまねしてこの場所は富士山の樹林、ここは那須高原、ここは箱根、などと、勝手になぞらえて呼んでました。
当時暫定的に解放されていたこの公園は後に正式に都立公園となるのですが、近所の人しか足を踏み入れない公園は、まだまだ草深く、どのくらい草深いかというと、蚊が人が通ると追っかけてくるくらいでした。
夢想は果てしなく広がります。
雨の日に歩くと、ラファエル前派のロセッティの描く、髪を結い、ネルの白いネグリジェを来た美女が、手を前にかざしながら、草深いそこらへんを彷徨っている幻想を感じたりします。
都立公園として整備されたあともほっておくとすぐ樹木が増え広がり、自然の力のスゴさを見せつけられました。
雨上がりの地面の水を吸った枯れ葉が何種類も重なり合う様は見事な色面の抽象となり、どこをどう切り取っても天然の色面の抽象なのでした。
嵐の日には実際小枝が空気の粒のように宙に舞ってるのを見ました。
新緑の頃はうっそうと茂った樹木の緑に、まだ、でたての葉っぱが透き通るように黄緑色に光るの驚きを持って見つめました。こんな美しい色が世の中にあるだろうかと。
真夏の夜は蝉の幼虫がミント色に仄白く光りながら闇夜にぼうっと光るのを息を詰めて眺めました。
秋の夕暮れ時にはプラタナスの並木に太陽があたって光り輝き、黄金色の王者のように燃え盛るのでした。
私はそういう風景を頭の中にたくさんストックして、作品に臨みます。
生きていくにはたくさんの煩雑な事があり、生身であるが故に溜まってしまう感情的なつまりは、和紙を触りだすと、時計の針が逆に進むようにはてしなく0になっていき、一日の終わりにはなくなってしまいました。なくなった心にはただ、感謝がわき、家族を含めた全ての存在が愛おしいような気持ちになるのでした。
私はたくさんの大きな喜びを与えてくれる日本の自然に敬意をこめて、《Attracutive Japan》と今回の個展を名ズケました。




第31回 上野の森美術館大賞展 入選しました。(賞候補)

上野の森美術館では、将来の日本の美術界をになう、個性豊かな作家を顕彰助成する「上野の森美術館絵画大賞」を昭和58年に制定し、以来毎年作品の公募を行っています。
日本画・油絵・水彩画・アクリル画・版画などの素材の違いや、具象・抽象にかかわらず、既成の美術団体の枠を越え、21世紀にふさわしい清新な絵画作品を公募し、日本の美術界をになう有望な作家の積極的な参加を期待します。
応募された作品は厳正な審査を行い、絵画大賞、優秀賞を選出します。
選出された入賞作家には、作家活動奨励のため、上野の森美術館ギャラリーにおいて翌年に入賞者展、絵画大賞受賞者は翌々年に個展開催の機会をそれぞれ設けています。
展覧会概要
会 期 2013年4月26日(金) ~ 5月8日(水) *4月30日(火) 休館
前期:4月26日(金) ~ 5月2日(木)
あ~そ 109点(審査委員:6点、受賞作:5点、賞候補:8点、入選:90点)
後期:5月3日(金・祝) ~ 5月8日(水)
た~わ 125点(審査委員:6点、受賞作:5点、賞候補:11点、入選:103点)
時 間 10:00 ~ 17:00 開館(入場は閉館30分前まで)
入場料 一般 600円 大学・高校生 400円 中学生以下 無料
会 場 上野の森美術館
主 催 (公財)日本美術協会 上野の森美術館
彫刻の森美術館/フジサンケイグループ
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審査委員
遠藤彰子、岡田修二、小嶋悠司、土屋禮一、日野耕之祐、福王寺一彦 (敬称略)
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作品数
応募総数 1,115点 / 760人
冠賞 大賞 1点、優秀賞 4点
賞候補 19点
入選数 193点
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授賞式
日 時 2013年4月30日(火) 15:00 ~
会 場 上野の森美術館
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お問い合わせ
第31回 上野の森美術館大賞展(巡回展含む)に関するお問い合わせは、上野の森美術館までご連絡ください。
〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2 上野の森美術館「第31回 大賞展」係
Tel. 03-3833-4191 Fax. 03-3833-4193 t_oubo@ueno-mori.org
http://www.ueno-mori.org/taisho/31/index.html
私は後期で5月3日(金・祝) ~ 5月8日(水)に東京では飾ります。
ご高覧頂けたら幸いです。

ご連絡、問い合わせはこちらまで。


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