
朝顔柄

これは速水御舟の「牽牛花」と名つけられた、朝顔の絵です。
私はなぜか子供の頃から、花の柄だと朝顔が好きで、浴衣も朝顔柄にしたくらいでした。
別に理由があるわけでは無いのですが、すっと極自然に惹かれてしまうのです。
先日、その理由の鉱脈を引き当てたような気がしました。

これは、私が母からもらった巾着袋、母は、古いハギレなどを巾着袋にしてはお世話になった人に差し上げるのが老後の生き甲斐です。
「朝顔柄ってなんか好きなんだよね〜〜」と話していたら、母はほう?とという顔をして、
意外なことを言い出しました。
「これも血筋かね。この朝顔描いたのは、私の叔父だよ。」
母は長谷川等伯のふるさと石川県七尾の出身で、母の父親の弟、私の大叔父にあたる方は加賀友禅の絵師だったそうです。子供の頃、おじさんが作ったサンプルのような布がいつもそこらにあったということです。

生地は、淡いうぐいす餅のくすんだような色地に 淡い藤色の朝顔が輪郭抜きで描かれています。
葉っぱは布のにじむ性格を使用したグラデーションで、
竹垣が輪郭のある線で描かれています。
非常にモダンで、抽象的な絵です。
この大叔父は、30歳で若くして結核で亡くなってしまわれたということです。
加賀友禅は、江戸時代後期頃から大正頃にかけて、染料彩色中心の色染の衣装、いわゆる加賀友禅が創出されて全盛時代を迎えました。
おそらく大叔父は母の昭和7年生まれから憶測するに、明治の末に生まれて、絵師として加賀友禅の最盛期の時期に絵付けをして、
早く天に戻られたのでしょう。
この抽象的で現代的な朝顔の絵、近いご先祖様が描いたんだという事実で、私の胸には何かあたたかいものと、誇らしさがあふれるのでした。
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