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今年見た展覧会 モロー

今年見た展覧会 モロー

今年,
6月6日モロー展見てきました
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自分の絵の制作進行がまた遅くなりますが
今日逃すと、来週は更に忙しくて見れないと思ったので今日みてきました。



https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/19/190406/index.html?fbclid=IwAR1fWqln8dVnQLOmy7e5ONmaL8RQ2DW9KroV_CZluyD9bY5wYCYL6EDJyCA



本物の「出現」が見られた!
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画家のタッチが鮮明に残る油彩画、ギュスターヴ・モロー美術館が持っているほうです。
(もひとつのオルセー美術館の水彩の方は
今公開していないそうです、、、)
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モローは象徴主義の代表的な作家です。

19世紀後半、ほぼ同時に印象派と象徴派という大きな美術の流れが西洋にはありました。

印象派が「光や空気感などの一瞬の印象」を
描いたのに対して、
象徴主義は、「目に見えないものを、
目に見える形にして」描こうとしました。
例えば人間の内面や夢、神秘性などです。
それらを象徴的に表現しようと、神話や聖書から題材を取っていました。
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モローはサロメに代表される「男を破滅に導く残酷な女性、宿命の女(ファム・ファタール)」になぜか執着してこの主題の絵を何枚も描き、サロメだけでなく
たくさんの女たちを描いています。
トロイア戦争で国を滅ぼしたヘレネや、
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皇帝の奥様なのに性的エネルギー半端でなく、売春宿通い詰めのメッサリーナや、
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オイディプスと謎かけをするスフィンクス、美しい歌声で船乗りをたぶらかして殺してしまうセイレーン、、、
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実生活ではしっかりして教養のあるお母様と、結婚はしてないけど理解者だった女性との、深い愛情に守られながら
このような怖い女性の絵を心の赴くまま描いたのです。

実物の絵はネットとは違って、空気感からその作家の息づきのようなものが伝わってきます。

私は抽象の画家ですが、
本物の芸術はジャンル問わず見ておいたほうが良いと考えています。
本物をたくさん見ることこそが審美感を鍛えるよい機会だからです。

それとは別に、タブローを追いかけるものとして、マティエール(質感)や輝き、ディティールに至るまで何枚も習作を重ねて遂行している様子が良く伝わります。

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モローは自分の世界の中でひたすら研鑽して世間と交渉のない作家だと、そのあまりにも耽美的な作品から想像していましたが、実は学校で数々の優秀な画家を育て上げています。

ルオー、マティス、、、、、

66歳、国立美術学校のアトリエ主任教授につきます。

モローの方針は、絵画の多様性こそが芸術であること。

自己の美学を押し付けることなく、過去の巨匠に学び、弟子たちの個性を尊重し、その才能を自由に伸ばすことでした。


「私は君たちが渡っていくための橋だ」これはモローの力強い、師としてのしての言葉です。





しかし晩年はひっそりと絵を描き続けています。
これはなくなる3年前のセメレー。2メーター高さがある大作です。
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今回は来ていませんが、万博に出したオルフェウス(オルフェウスの首を抱くトラキアの娘)』
中期の作品です。

Gustave_Moreau_Orphée_1865



実際のモロー美術館、一度いきたいものですね。
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23日まで。

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Artは好きだけど手が出ない、本物の絵は欲しいけどちょっとムツカシイ、、、そんな方のために気軽にartを楽しめるよう、作品を雑貨にしてみました。

クッション
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モンゴルの青い街シャウエン。その幻想的な街をイメージした抽象画を、クッションにしてみました。

和紙をコラージュして作られた質感と色彩とリズム感が、たぐいまれな深みと快さを醸し出す原画のイメージを、そこなうことなく布に印刷することに成功いたしました。

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