
小泉八雲と背守り その3 幽霊谷の伝説
小泉八雲は夫人節子さんとの愛のコラボレーションとして、何冊も本を出しました。
その中に骨董という本があります。
1902年出版、この頃は美術界はアールヌーボーからアールデコに移動する時で、装丁もとても洒落ています。
明治35年ですね。


この中に幽霊谷の伝説というお話があります。節子夫人はエッセーの中でこの幽霊谷の伝説を例にとり、二人の愛のコラボレーションのさまを説明しています。
それによると小泉八雲は節子夫人に読み聞かせではなく語り部として話すことを要求しました。
、、、これは難しい。自分がtoutubeを立ち上げて良くわかるのですが原稿がある読み聞かせと、頭の中に把握して言う語り部として話すのでは、内容の書写くが著しく違うのです。
原文を貼っておきます。
「怪談は大層好きでありまして、『怪談の書物は私の宝です』と云っていました。私は古本屋をそれからそれへと大分探しました。
淋しそうな夜、ランプの心を下げて怪談を致しました。ヘルンは私に物を聞くにも、その時には殊に声を低くして息を殺して恐ろしそうにして、私の話を聞いて居るのです。その聞いて居る風が又如何にも恐ろしくてならぬ様子ですから、自然と私の話にも力がこもるのです。その頃は私の家は化物屋敷のようでした。私は折々、恐ろしい夢を見てうなされ始めました。この事を話しますと『それでは当分休みましょう』と云って、休みました。気に入った話があると、その喜びは一方ではございませんでした。
私が昔話をヘルンに致します時には、いつも始めにその話の筋を大体申します。面白いとなると、その筋を書いて置きます。それから委しく話せと申します。それから幾度となく話させます。私が本を見ながら話しますと『本を見る、いけません。ただあなたの話、あなたの言葉、あなたの考でなければ、いけません』と申します故、自分の物にしてしまっていなければなりませんから、夢にまで見るようになって参りました。」
そして幽霊谷の伝説の例をとります。
「
話が面白いとなると、いつも非常に真面目にあらたまるのでございます。顔の色が変りまして眼が鋭く恐ろしくなります。その様子の変り方が中々ひどいのです。たとえばあの『骨董』の初めにある幽霊滝のお勝さんの話の時なども、私はいつものように話して参りますうちに顔の色が青くなって眼をすえて居るのでございます。いつもこんなですけれども、私はこの時にふと恐ろしくなりました。私の話がすみますと、始めてほっと息をつきまして、大変面白いと申します。『アラッ、血が』あれを何度も何度もくりかえさせました。どんな風をして云ってたでしょう。その声はどんなでしょう。履物の音は何とあなたに響きますか。その夜はどんなでしたろう。私はこう思います、あなたはどうです、などと本に全くない事まで、色々と相談致します。二人の様子を外から見ましたら、全く発狂者のようでしたろうと思われます。」
。。。。すごいですよねえ目に浮かぶようです。
原文貼っておきます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000224/files/1119_43347.html
どんな話なんでしょうか?
幽霊滝の伝説
THE LEGEND OF YUREI-DAKI
小泉八雲
田部隆次訳
伯耆の国、黒坂村の近くに、一条すじの滝がある。幽霊滝と云うその名の由来を私は知らない。滝の側に滝大明神と云う氏神の小さい社があって、社の前に小さい賽銭箱がある。その賽銭箱について物語がある。
今より三十五年前、ある冬の寒い晩、黒坂の麻取場に使われている娘や女房達が一日の仕事を終ったあとで炉のまわりに集って、怪談に興じていた。はなしが十余りも出た頃には大概のものはなんだか薄気味悪くなっていた。その時その気味悪さの快感を一層高めるつもりで、一人の娘が、『今夜あの幽霊滝へひとりで行って見たらどうでしょう』と云い出した。この思いつきを聞いて一同は思わずわっと叫んだが、また続いて神経的にどっと笑い出した。……そのうちの一人は嘲るように、『私は今夜取った麻をその人に皆上げる』と云った。『私も上げる』『私も』と云う人が続いて出て来た。四番目の人は『皆賛成』と云い切った。……その時安本お勝と云う大工の女房が立ち上った、――この人は二つになる一人息子を暖かそうに包んで、背中に寝かせていた。『皆さん、本当に皆さんが今日取った麻を皆私に下さるなら、私幽霊滝に行きます』と云った。その申出は驚きと侮りとを以て迎えられた。しかし、度々くりかえされたので一同本気になった。麻取りの人達は、もしお勝が幽霊滝に行くようならその日の分の麻を上げると、銘々くりかえして云った。『でもお勝さんが本当にそこへ行くかどうか、どうして分ります』と鋭い声で云ったものがあった。一人のお婆さんが『さあ、それなら賽銭箱をもって来てもらいましょう、それが何よりの証拠になります』と答えた。お勝は『もって来ます』と云った。それから眠ったこどもを背負ったままで戸外へ飛び出した。
その夜は寒かったが、晴れていた。人通りのない往来をお勝は急いだ。身を切るような寒さのために往来の戸はかたく閉ざしてあった。村を離れて、淋しい道を――ピチャピチャ――走った、左右は静かな一面に氷った田、道を照らすものは星ばかり。三十分程その道をたどってから、崖の下へ曲り下って行く狭い道へ折れた。進むに随って路は益々悪く益々暗くなったが、彼女はよく知っていた。やがて滝の鈍いうなりが聞えて来た。もう少し行くと路は広い谷になって、そこで鈍いうなりが急に高い叫びになっている、そうして彼女の前の一面の暗黒のうちに、滝が長く、ぼんやり光って見える。かすかに社と、それから、賽銭箱が見える。彼女は走り寄って、――それに手をかけた。……
『おい、お勝』不意に、とどろく水の上で警戒の声がした。
お勝は恐怖のためにしびれて――立ちすくんだ。
『おい、お勝』再びその声は響いた、――今度はその音調はもっと威嚇的であった。
しかしお勝は元来大胆な女であった。直ちに我にかえって、賽銭箱を引っさらって駆け出した。往来へ出るまでは、彼女を恐がらせるものをそれ以上何も見も聞きもしなかった、そこまで来て足を止めてほっと一息ついた。それから休まず――ピチャピチャ――駆け出して、黒坂村について麻取場の戸をはげしくたたいた。
息をきらして、賽銭箱をもってお勝が入って来た時、女房や娘達はどんなに叫んだろう。彼等は息をとめて話を聞いた。幽霊滝から二度まで名を呼んだ何者かの声の話をした時に彼等は同情の叫びをあげた。……何と云う女だろう。剛胆なお勝さん。……麻を皆上げるだけの直打は[#「直打は」はママ]充分にある。……『でもお勝さん、さぞ赤ちゃんは寒かったでしょう』お婆さんは云った、『もっと火の側へつれて来ましょう』
『おなかが空いたろうね』母親は云った『すぐお乳を上げますよ』……『かわいそうにお勝さん』お婆さんはこどもを包んであるはんてんを解く手伝をしながら云った――『おや、背中がすっかりぬれていますよ』それからこの助手すけてはしゃがれ声で叫んだ『アラッ、血が』
解いたはんてんの中から床に落ちたものは、血にしみたこどもの着物で、そこから出ているものは、二本の大層小さな足とそれから二本の大層小さな手――ただそれだけ。
こどもの頭はもぎ取られていた。……
このおカツは挿絵ではこのように描かれています。


この不幸なお勝の赤ん坊がもし、背守りというお守りの刺繍をつけた着物を着ていたら、赤ん坊は首をもぎ取られないで済んだかもしれません、、、、、、、、。続く
YouTube小泉八雲と背守りという魔除
個展のお知らせ


浜田澄子展 「浜田澄子の世界」
折り重なる和紙の起伏、透過と蓄積によって深まる彩色、
浜田澄子はそれらを作品として磨き上げていく。
地層あるいは年輪のように累々と作り上げられていくそれは、
正しく「浜田澄子の世界」といって相違ない。
手漉き和紙とアクリル絵具が何層にも重なり、コラージュされ、
一つの画面の中で幾何学的な形をとりながら
木肌のように有機的な質感を持っている浜田氏の作品を、
山間のギャラリーである相模湖交流センターでご高覧ください。
会 期:2022年5月20日(金)~6月5日(日)10~17時
※23日(月)、30日(月)は休館日のため閉場
時 間:10:00~17:00
会 場:アートギャラリー
料 金:入場無料
問合せ:神奈川県立相模湖交流センター 電話042 (682) 6121
受付時間:9時-21時半 ※月曜休館(月曜が祝日の場合翌日)
主 催:神奈川県立相模湖交流センター(指定管理者 アクティオ株式会社)
後 援:相模湖観光協会 藤野観光協会 寿会 根本芸能企画 代表根本信平
https://www.sagamiko-kouryu.jp</span>">https://www.sagamiko-kouryu.jp
浜田在廊 金土日水







私史上、立川のたましんギャラリーと並ぶ大きさの会場です。今までで一番広いかも。
幅4メーターのSANSUIシリーズ3点、3、3mのInside energy 1点、今まで初出以来出したことのない130号の損保ジャパン入選作品、同じく初出以来出してない2002年のF150号のウイローダンス等,お披露目します。もちろん四角い宝石も、ただいま絶賛追い込み中の内在の土地宝石編も。私のコツコツ模索してきた画業が全てここにあります。
ここは風光明媚な湖、相模湖の真前の施設です。
美味しいレストランで白ワインかなんか飲みながら、そよ風を浴びながら湖畔を観ておしゃべり、そしてゆっくりアート鑑賞ができたら良いなと思っています。
いろんな人とそんな優雅な1日を過ごしたい。ぜひ観におきてください、そして私とゆっくりあそびましょう。

ワクを打った人も打たない人も症状の緩和と予防のために わたしが調べた抗酸化作用の強い食品やサプリを載せていきます。
発酵食品、味噌醤油漬物納豆
海藻類も食べる。
免疫力のために乳酸菌を摂り腸内を整える。
軽い運動を続ける。
明るく楽しく過ごす。
亜鉛やビタミンDを摂る
5ーALAや5ーALAがたくさんはいってるひきわり納豆や甘酒、日本酒、ワインをいただく
5ーALAは新型コロナウイルスの増殖を100%阻害するとの研究結果が長崎大学から出ています。
論文:『5-amino levulinic acid inhibits SARS-CoV-2 infectionin vitro』
抗酸化作用の強い松葉茶、日本茶をマメにとる
コ00の特徴の血栓系の予防のために練り梅を食べる。練り梅にはムメフラールという成分がたくさんあります。
ムメフラールは血流を改善し血栓予防、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。
ムメフナール
どうしてもなにか予防お薬を飲んだ方がよければイベルメクチン
を摂る。
これから随時他にも良さそうなものがあれば報告します。
お友達の結婚の祝いの作品新居祝いとかにいかがでしょうか?

同じような絵はまだ1点ございます。
く1 内在の土地A

2 内在の土地B

3 内在の土地C

4 内在の土地D

絵の大きさ30センチ正方形 50センチの白い立体フレーム付き 各70.000円
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ArtAnneRoseは浜田澄子という現代美術家です。
連絡、お問い合わせはこちらから

どれからもHPに飛びます。




商品のお店
Artは好きだけど手が出ない、本物の絵は欲しいけどちょっとムツカシイ、、、そんな方のために気軽にartを楽しめるよう、作品を雑貨にしてみました。
クッション
<



モンゴルの青い街シャウエン。その幻想的な街をイメージした抽象画を、クッションにしてみました。
和紙をコラージュして作られた質感と色彩とリズム感が、たぐいまれな深みと快さを醸し出す原画のイメージを、そこなうことなく布に印刷することに成功いたしました。
一つ部屋にあるだけでも、本物の絵が持っている深さや豊かさを、クッションという生活用品で気軽に再現できることでしょう。
本物の絵は高くて買えないけれど、生活の中にArtを取り入れたい、綺麗なものに囲まれて暮らしたいと思う方には、まさにうってつけのクッションでしょう。
御購入はこちらから。
https://minne.com/items/10287655</span>">https://minne.com/items/10287655
ArtAnneRose minne

Artをもっと身近に!のコンセプトから生まれましたネットショップ。
いままでデザインが良い
かわいい
というスマホケースはありましたが、オリジナルのアート作品をあたまに持ってきたものって、そんなになかったと思うのですね。
アート作品は本当に生活を潤わせます。ほんものならなおさらですけど、しょっちゅう使うものがアートっぽいのって
とても心を豊かにしてくれます。
絵画のお申し付けはこちらから
ArtAnneRose Shop
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浜田澄子作品常設店
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中和ギャラリー版浜田澄子ページ
絵だけ見られるページです。
tumler
お花日記



先日作った冊子お分けしています。メッセージ等で問い合わせください。1200円送料込みです。
以前この方に西洋式占星術をお願いして、あまりの正確さ緻密さに度肝を抜かれました。
精度を極めたみちのこえさんの鑑定
わたしの鑑定を載せておきますので何か迷った時は調べてもらうのも1つの解決策かもしれません。
みちのこえさん ArtAnnrRose わたし自身の鑑定
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淋しそうな夜、ランプの心を下げて怪談を致しました。ヘルンは私に物を聞くにも、その時には殊に声を低くして息を殺して恐ろしそうにして、私の話を聞いて居るのです。その聞いて居る風が又如何にも恐ろしくてならぬ様子ですから、自然と私の話にも力がこもるのです。その頃は私の家は化物屋敷のようでした。私は折々、恐ろしい夢を見てうなされ始めました。この事を話しますと『それでは当分休みましょう』と云って、休みました。気に入った話があると、その喜びは一方ではございませんでした。
私が昔話をヘルンに致します時には、いつも始めにその話の筋を大体申します。面白いとなると、その筋を書いて置きます。それから委しく話せと申します。それから幾度となく話させます。私が本を見ながら話しますと『本を見る、いけません。ただあなたの話、あなたの言葉、あなたの考でなければ、いけません』と申します故、自分の物にしてしまっていなければなりませんから、夢にまで見るようになって参りました。」
そして幽霊谷の伝説の例をとります。
「
話が面白いとなると、いつも非常に真面目にあらたまるのでございます。顔の色が変りまして眼が鋭く恐ろしくなります。その様子の変り方が中々ひどいのです。たとえばあの『骨董』の初めにある幽霊滝のお勝さんの話の時なども、私はいつものように話して参りますうちに顔の色が青くなって眼をすえて居るのでございます。いつもこんなですけれども、私はこの時にふと恐ろしくなりました。私の話がすみますと、始めてほっと息をつきまして、大変面白いと申します。『アラッ、血が』あれを何度も何度もくりかえさせました。どんな風をして云ってたでしょう。その声はどんなでしょう。履物の音は何とあなたに響きますか。その夜はどんなでしたろう。私はこう思います、あなたはどうです、などと本に全くない事まで、色々と相談致します。二人の様子を外から見ましたら、全く発狂者のようでしたろうと思われます。」
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小泉八雲
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伯耆の国、黒坂村の近くに、一条すじの滝がある。幽霊滝と云うその名の由来を私は知らない。滝の側に滝大明神と云う氏神の小さい社があって、社の前に小さい賽銭箱がある。その賽銭箱について物語がある。
今より三十五年前、ある冬の寒い晩、黒坂の麻取場に使われている娘や女房達が一日の仕事を終ったあとで炉のまわりに集って、怪談に興じていた。はなしが十余りも出た頃には大概のものはなんだか薄気味悪くなっていた。その時その気味悪さの快感を一層高めるつもりで、一人の娘が、『今夜あの幽霊滝へひとりで行って見たらどうでしょう』と云い出した。この思いつきを聞いて一同は思わずわっと叫んだが、また続いて神経的にどっと笑い出した。……そのうちの一人は嘲るように、『私は今夜取った麻をその人に皆上げる』と云った。『私も上げる』『私も』と云う人が続いて出て来た。四番目の人は『皆賛成』と云い切った。……その時安本お勝と云う大工の女房が立ち上った、――この人は二つになる一人息子を暖かそうに包んで、背中に寝かせていた。『皆さん、本当に皆さんが今日取った麻を皆私に下さるなら、私幽霊滝に行きます』と云った。その申出は驚きと侮りとを以て迎えられた。しかし、度々くりかえされたので一同本気になった。麻取りの人達は、もしお勝が幽霊滝に行くようならその日の分の麻を上げると、銘々くりかえして云った。『でもお勝さんが本当にそこへ行くかどうか、どうして分ります』と鋭い声で云ったものがあった。一人のお婆さんが『さあ、それなら賽銭箱をもって来てもらいましょう、それが何よりの証拠になります』と答えた。お勝は『もって来ます』と云った。それから眠ったこどもを背負ったままで戸外へ飛び出した。
その夜は寒かったが、晴れていた。人通りのない往来をお勝は急いだ。身を切るような寒さのために往来の戸はかたく閉ざしてあった。村を離れて、淋しい道を――ピチャピチャ――走った、左右は静かな一面に氷った田、道を照らすものは星ばかり。三十分程その道をたどってから、崖の下へ曲り下って行く狭い道へ折れた。進むに随って路は益々悪く益々暗くなったが、彼女はよく知っていた。やがて滝の鈍いうなりが聞えて来た。もう少し行くと路は広い谷になって、そこで鈍いうなりが急に高い叫びになっている、そうして彼女の前の一面の暗黒のうちに、滝が長く、ぼんやり光って見える。かすかに社と、それから、賽銭箱が見える。彼女は走り寄って、――それに手をかけた。……
『おい、お勝』不意に、とどろく水の上で警戒の声がした。
お勝は恐怖のためにしびれて――立ちすくんだ。
『おい、お勝』再びその声は響いた、――今度はその音調はもっと威嚇的であった。
しかしお勝は元来大胆な女であった。直ちに我にかえって、賽銭箱を引っさらって駆け出した。往来へ出るまでは、彼女を恐がらせるものをそれ以上何も見も聞きもしなかった、そこまで来て足を止めてほっと一息ついた。それから休まず――ピチャピチャ――駆け出して、黒坂村について麻取場の戸をはげしくたたいた。
息をきらして、賽銭箱をもってお勝が入って来た時、女房や娘達はどんなに叫んだろう。彼等は息をとめて話を聞いた。幽霊滝から二度まで名を呼んだ何者かの声の話をした時に彼等は同情の叫びをあげた。……何と云う女だろう。剛胆なお勝さん。……麻を皆上げるだけの直打は[#「直打は」はママ]充分にある。……『でもお勝さん、さぞ赤ちゃんは寒かったでしょう』お婆さんは云った、『もっと火の側へつれて来ましょう』
『おなかが空いたろうね』母親は云った『すぐお乳を上げますよ』……『かわいそうにお勝さん』お婆さんはこどもを包んであるはんてんを解く手伝をしながら云った――『おや、背中がすっかりぬれていますよ』それからこの助手すけてはしゃがれ声で叫んだ『アラッ、血が』
解いたはんてんの中から床に落ちたものは、血にしみたこどもの着物で、そこから出ているものは、二本の大層小さな足とそれから二本の大層小さな手――ただそれだけ。
こどもの頭はもぎ取られていた。……
このおカツは挿絵ではこのように描かれています。


この不幸なお勝の赤ん坊がもし、背守りというお守りの刺繍をつけた着物を着ていたら、赤ん坊は首をもぎ取られないで済んだかもしれません、、、、、、、、。続く
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浜田澄子展 「浜田澄子の世界」
折り重なる和紙の起伏、透過と蓄積によって深まる彩色、
浜田澄子はそれらを作品として磨き上げていく。
地層あるいは年輪のように累々と作り上げられていくそれは、
正しく「浜田澄子の世界」といって相違ない。
手漉き和紙とアクリル絵具が何層にも重なり、コラージュされ、
一つの画面の中で幾何学的な形をとりながら
木肌のように有機的な質感を持っている浜田氏の作品を、
山間のギャラリーである相模湖交流センターでご高覧ください。
会 期:2022年5月20日(金)~6月5日(日)10~17時
※23日(月)、30日(月)は休館日のため閉場
時 間:10:00~17:00
会 場:アートギャラリー
料 金:入場無料
問合せ:神奈川県立相模湖交流センター 電話042 (682) 6121
受付時間:9時-21時半 ※月曜休館(月曜が祝日の場合翌日)
主 催:神奈川県立相模湖交流センター(指定管理者 アクティオ株式会社)
後 援:相模湖観光協会 藤野観光協会 寿会 根本芸能企画 代表根本信平
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私史上、立川のたましんギャラリーと並ぶ大きさの会場です。今までで一番広いかも。
幅4メーターのSANSUIシリーズ3点、3、3mのInside energy 1点、今まで初出以来出したことのない130号の損保ジャパン入選作品、同じく初出以来出してない2002年のF150号のウイローダンス等,お披露目します。もちろん四角い宝石も、ただいま絶賛追い込み中の内在の土地宝石編も。私のコツコツ模索してきた画業が全てここにあります。
ここは風光明媚な湖、相模湖の真前の施設です。
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論文:『5-amino levulinic acid inhibits SARS-CoV-2 infectionin vitro』
抗酸化作用の強い松葉茶、日本茶をマメにとる
コ00の特徴の血栓系の予防のために練り梅を食べる。練り梅にはムメフラールという成分がたくさんあります。
ムメフラールは血流を改善し血栓予防、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。
ムメフナール
どうしてもなにか予防お薬を飲んだ方がよければイベルメクチン
を摂る。
これから随時他にも良さそうなものがあれば報告します。
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同じような絵はまだ1点ございます。
く1 内在の土地A

2 内在の土地B

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モンゴルの青い街シャウエン。その幻想的な街をイメージした抽象画を、クッションにしてみました。
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