
ArtAnneRoseの軌跡10 3回目の個展3

この個展の時、私は底基材に洋紙を使いました。改めて書くと、底基材って不思議な言葉ですね。でもこうやって読んでいたのです。
読んで字の如しです。
底の基本的な材料です。
洋紙という言い方の対局に和紙があります。
同じ紙同士なら洋紙和紙という言い方をしますが、絵画はに何を底基材に使用するかでジャンルが変わります。麻キャンバスを使えば普通油絵だし、漆喰ならフレスコ画だし。、
麻キャンパスはルネッサンス以降で、それまでは板にテンペラという卵を使った混合技法というやり方で、ヨーロッパでは中世以前絵を描いていました。

その前はフレスコです。ミケランジェロの天地創造と言えばわかりやすいでしょうか?

今でこそ、絵の具というと、あのチューブの、蓋を閉めるものを考えますが、実は、あの形態は近代です。
フレスコやテンペラ時代は岩から出来た色の粉に、溶剤を混ぜていました。
私達が今水彩絵の具と呼んでいるものは、顔料に主にアラビアゴムという溶剤を混ぜて練り合わせてチューブに入れたものです。
昔も今も、色の粉をを何かに溶かして絵を描いていたんですね、、、日本画はいまだにそうですが。
それにしても便利になったものです。
紙に焦点を絞って言うと、洋紙と和紙の違いは私は繊維の目の細かさだと思います。
洋紙はcanson ,ワトソン、ブレダン、色々ありますが厚いし紙の表面にはざらざらとした凹凸ががあります。
、そのざらざらに、絵の具の粒子が残ります。それが色面となります。
ところが、手透きの和紙はこうはならないのです。何故ならば、和紙は拡大鏡で見ると、ほとんどガーゼです。隙間だらけです。
繊維の足の長い三つ又コウゾ、繊維が絡んでいますが、いかんせん密度がない。
和紙はざるに水を入れるがごとく、絵の具が抜けていってしまいます。
それを防いで洋紙のように絵の具が残るように、和紙には『どうさ引き』という、表面をコーティングする技法が生まれました。
日本画は殆ど、どーさ引きしてある和紙を使います。今もです。おそらくドーさを引かないと、線一本、にじんでしまってまともに引けないでしょう。
私の現在の使用する和紙は、ドーサが引いてないものを使用してます。
和紙の魅力というのは、この、絵の具が殆ど抜けて残らないところだと私は思っています。
その説明は後日。
とにかくこの時、私は洋紙の、絵の具が100%紙の上に残る性質をこの時最大限に利用しました。洋紙は一回で色彩の鮮やかさを見せるには、格好の底基材でした。
続く。
ギャラリーコレクション展のお知らせ

場所 k、s gallery

2013年2月4日(月)~2月9日(土)会期中無休
月~木12:00~19:00、金12:00~20:00、土11:30~17:30
深尾良子
荻野美穂子
田鶴濱洋一郎
オーガフミヒロ
石黒隆宗
菅野美榮
TADASUKE
風見規文
宝珠光寿
濱田澄子
上野謙介
ほか
最近のコレクションを中心に展示するつもりですが、
小品が多く、壁が埋まりそうもないので、
おなじみの作家も登場します。
野見山暁治、原大介、上田泰江、カジ・ギャスディンなど。。。
並べてみないと、どうなるかわかりません。
お楽しみにしてください。
以上k,sギャラリーのブログからの転載です。
http://ameblo.jp/ginzaksg/entry-11460714100.html</span> ">http://ameblo.jp/ginzaksg/entry-11460714100.html
私の作品はどれでしょうか??笑
在廊は木曜日4時頃おります。
お待ちしております。
2012年個展SANSUI-大地への祈りー
http://hamadasumiko.justhpbs.jp/2012cyuwa.html</span>">http://hamadasumiko.justhpbs.jp/2012cyuwa.html
http://sokei-ob.com/archives/2012/120724_hamada.html</span> ">http://sokei-ob.com/archives/2012/120724_hamada.html
ご連絡、問い合わせはこちらまで。


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