
ArtAnneRoseの軌跡35 1991年個展 「ナワールへ」

1991年、年明けの湾岸戦争は2月27日をもって空爆が中止されるまで続きました。空爆は連日テレビで放映され、そのあまりの
圧倒的な破壊力が、映像では生活感の無いショーのように見えて物議を醸し出しました。油まみれの海鳥姿は現実をまざまざと見せてくれました。
戦争がリアルで起きている状況でなおさら、人間って何だろう、何でこんな事が起きるのか、本質というものは何かというところを、焦れるような怒りと悲しみの中で、探るしかありませんでした。
カルロス・カスタネダのドンファンシリーズという本があって、むさぼるように読んでいました。
その4巻 未知の次元 でナワールとトナールという言葉が出てきます。
ドンファンの本では、feel sow feel hear というか、内的な実感を記したものが多いのですが、それを言語中枢に還元するのは無理があります。たぶん内的な実感というものは、感じる、味わうものであって、言語化して、人に説明するものではないのでしょう。
その本の説明によると、トナールというのは例えて言うならばテーブルの上の秩序だと言います。ナワールというのはそのテーブルがある空間だと言います。
私達は自分だと思う自分の法則の中で生きている、しかし本来は無限の存在である。
言葉にすると薄く聞こえますが、もし地球上のイノチが繋がっているならば、戦争なんて起こせないと私は思っていました。
そしてそんな意識で作品を作ろうと決心したのです。
色は柔らかく。人のリズムや呼吸を大切に。 一つの世界(画面の中)で存在が平等に生き生きしてる。
今回のコンセプトはこんな感じでした。
1991年は長崎の雲仙・普賢岳で火砕流が発生したり、フィリピンでピナツボ山噴火があったり、地球レベルで大きな天地異変がありました。
年末にはソ連がロシアに変わる、大きい変化がありました。
街では「Santa Fe 」宮沢りえ写真集(撮影:篠山紀信)が話題になり、テレビでは武田鉄矢の101回目のプロポーズや、東京ラブストーリーが記憶されたでしょうか。
書籍は名作「血族」(佐藤愛子著)が発売された年でもありました。

第1回「損保ジャパン美術賞」展 FACE2013 入選してます。
ご高覧頂ければ幸いです。
開催要項
会 期 2013年2月23日(土)-3月31日(日)
休 館 日 月曜日
開館時間 午前10時-午後6時(入館は午後5時30分まで)
観 覧 料 一般500円、大高生300円、中学生以下無料 ※20名以上の団体は各100円引き
主催 損保ジャパン東郷青児美術館、読売新聞社
協賛 損保ジャパン
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2012年個展SANSUI-大地への祈りー
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